きりんさんに なりたかった 誰でもない ただ ひとりの僕
きりんさんに なりたかった 人の森の中 隠れてしまわぬように
転ぶのが痛くて走れなかった 膝を抱えていたら走れなくなった
きりんさんに なりたかった ひそかに夢見た理想の僕
きりんさんに なりたかった 人の森の中 僕が消えてゆく
まだ その時じゃない 見送っていたら 手の届かぬところへ行ってしまった
後悔していると認めた瞬間 崩れてしまう
だから どうか 誰か「まだ間に合う」と 言ってはくれないか
おんなじ歌が 流れるレコード くるくる まわる
そんな世界の景色に埋もれてゆく 未来は欲しくなかった
きりんさんになりたかった
きりんさんになれるかな
きりんさんになりたい
お遊びでつくったキャラソンのつもりだったが、思いがけず大切なうた となってしまった。
これは過去への贖罪であり、未来への誓いだ。
意味なんて後づけで良い。このうたにより、きりんさんは単なるオリキャラから「ただひとり」で「理想」の自分の象徴となったのだ。